日本の山では
木を伐採する人に対して、
植える人の数が
圧倒的に不足しています。
豊富な森林資源はあっても、
それを育てる人が足りていないのです。
伐採されたまま放置された森では、
次の木が育たず、森林は荒れてゆき、
土砂災害のリスクなどにも
つながります。
私たち青葉組は、
木を植え育てる専門家集団。
人間社会にも地球環境にも
価値のある未来の森を、
20年、30年かけて
育んでいくのが仕事です。
苗木が大木になっていくように、
私たちのひとつひとつの取り組みが
未来の森をつくっていくと信じて。
私たちは今日も、挑戦を続けます。
COMMITMENT大切にするもの
植林・育林に専門特化する。
2000年から2015年までのたった15年間での育林従事者数は54%も減少し、2万人を切りました。一方、戦後植林された森林はぐんぐん成長し、伐採量も年々増加しています。ドローンなどのテクノロジーが発展しているとはいえ、まだまだ植林・育林は人手に頼らずに行うことはできません。
その結果、近年では個人等が所有する民有林で伐採後に植えられた森林は3割以下に留まっています。このままでは豊かな森林面積がどんどん減っていってしまう。
だからこそ私たちは、あえて難しいと言われている植林・育林に専門特化し全国各地に展開していくことに挑戦します。
自然とともに豊かに暮らす。
育林従事者数がどんどん減っている理由は、現場作業がとてもきつく、危険だからです。現場は急な斜面、様々な植物が繁茂し、ハチなどの様々な生き物の住処があるところに入っていきます。特に夏場はとても暑く、年々熱中症の危険も高まっています。
私たちは、「日々の豊かさ」を得るためには「心身の健康」と「時間と金銭の(一定の)自由」が大事であると考えています。植林や育林の過酷な仕事環境は変えられなくても、勤務形態や現場での裁量、給与体系などを現場作業者目線で見直し、それに応じたデジタルツールを導入することによって、豊かさを生み出すことはできる、いや、他の多くの仕事よりもむしろ豊かに暮らしていくことができる仕事だと考えています。
毎日山の中で自然と向き合って、身体を動かしていくこの仕事でしか味わえない瞬間がたくさんあります。「自然にまみれながら自分らしく豊かに暮らす」を実現する、そんなそんな働きかたを大事にします。
OUR BUSSINESS主な林業の流れと事業内容
私たちの事業フィールドである植林・育林事業は林業の中でも、特に植林してから10年間ほど(育苗~下刈)を扱っています。
森を育てる第一歩は苗づくりから。当社では、林業用途で多く植えられているスギやヒノキは専門業者である地域の「種苗組合」から購入し、それ以外の広葉樹を自社で育てています。
伐採した後の現場は、枝条や搬出されなかった丸太等(林地残材と言います)が散乱しており、そのままでは植林作業ができないので、地ごしらえという林地残材の整理作業を行います。
斜面に植栽していきます。近年、全国各地で鹿が大量に繁殖してしまい、植栽した苗木を食べてしまうことから柵などを施す現場が増えています。
植栽してから3~5年間ほど、植栽現場では植えた苗木よりも雑草が繫茂してしまうので、夏前からそれら雑草を刈っていきます。
20~30年ほど経過して、木がある程度育つと林内が混み合ってくるので間伐します。もともとまっすぐ伸びる木が欲しいので多めに植林しているためです。間伐では、多くの場合、林内で成長が遅れている3割ほどの木を選んで伐採していきます。そうすると、残りの木々が健全にまた育っていきます。
50年ほど経過すると、主伐といって残っている木を全て伐採します。近年では、主伐はせずに間伐を繰り返していくやり方(択伐)するやり方もあります。木々の成長度合いや現場環境、森林所有者の希望に応じて伐採の方法は色々あります。